今自分が見えている世界は真実か?
2017/02/04
映画、『マトリックス』の登場人物、モーフィアスのセリフにこんなものがあります。
「現実とは何だ?明確な区別など出来ない。五感で知覚できるものが現実というなら、それは脳による電気信号の解釈に過ぎない。」
これを、少し科学的に捉えてみましょう。
今、自分の目の前のテーブルの上にリンゴがある様に見えていたとします。
自分はどうやってそこにリンゴがあると認識しているのでしょう?
まず、太陽光や電灯等の、何らかの光がリンゴに当たります。
リンゴは、その当たった光の一部を内部に吸収し、吸収しなかった残りの光を反射します。
その反射した光の一部は、私達の目に届き、目の中の水晶体というレンズによって少し方向を変えられて、眼球内部に入ってきます。
その光が、眼球の奥の網膜に当たりますが、そこで光のごく一部の波長の部分だけの強さを検出して、その強さに応じた強さの電気信号に変換されます。
その電気信号は視神経を通って、脳に伝達されます。
脳はその電気信号を解析して、解析結果を基に脳内にイメージを作り上げます。
その、脳が作り上げたイメージの中に、目の前に赤いリンゴがあると認識する様なものがあります。
>私たちが目の前のリンゴを認識するために、かなりの過程がありますね。。。
無理矢理例えるならば、
採れたての新鮮なスイカ一玉を、
一度ミキサーで粉々にし、
さらに火にかけて完全に水分を飛ばして灰にしてから、
その灰に水を加えてこね、手でまるめてスイカの形に整える。
これは、新鮮なスイカでしょうか?
いい例えかどうかは別にして?
もはや、それはスイカではないですよね?
でも、私たちが普段目で認識しているものは、これをスイカそのものと思ってしまっているという状態です。
それくらい、
私たちが真実を見ていると思っているものは、真実とはかけ離れているんです。
私たちの思い込みは、それほど強烈ということです。
私も人生を通して、思い込みを外していくことにチャレンジし続けていきたいと思います。